銀行に融資を申し込む際に、融資担当の銀行員は融資担当の上司や支店長など、様々な関係者と折衝をします。何度も融資を利用している会社であっても、支店長や上司が変わった時には、担当者は「この会社はどんな会社で、何をしている会社なの?」というような説明を求められるのです。
もちろん、初めて融資を申し込む会社が来た場合も、その銀行の担当者は上司から質問攻めにあうことになります。
どんな会社なのかが分かるように資料を使う
融資を申し込む会社側としては、融資の審査がスムーズに進むように、銀行の融資担当者に自分の会社の情報を提供してあげないとなりません。
融資担当者が、上司に自分の会社をうまく説明できる「情報」を提供できるかどうかが、融資が受けられるかどうかを左右する事にもなりかねません。
会社案内や商品カタログなどのパンフレットがある会社であれば、それを使いながら説明すれば良いですが、そういった資料を用意していない会社でも、銀行の融資担当者に見せながら説明できる資料を持って行くべきです。
A4サイズの紙1ページで構いません、会社がどんな製品やサービスを提供している会社なのかをアピールできるようにまとめておきましょう。
口頭でいくら丁寧に説明したつもりでも、融資担当者がしっかり覚えていてくれるとは限りません。やはり、資料にして渡す事で、銀行内での説明もしやすくなりますし確実です。
この時の資料もあまり分厚い資料ですと、読んでもらえない事にもなりかねません。30秒程度で目を通すことができるくらいがちょうど良いと思います。
もしあなたの会社がいろいろな事業をやっていたとしても、得意な分野に絞り、自社の強みをイメージしてもらえるように、コンパクトにまとまった資料を作成しましょう。
会社のホームページがあるだけでも、融資の可能性がアップする
会社案内や、商品カタログなどの印刷物を販促等のために用意している会社も多いでしょう。しかし、金融機関に自社の説明をするためだけに会社案内などを印刷する事は現実的ではありません。要は、外部からどの様な会社なのかを知る手段を用意しておくことは必要でしょう。
そういった時に、役立つのが会社のホームページでです。会社概要や代表者の経歴、取扱商品やサービスなど、外部の人から見てどの様な会社なのかをイメージできるホームページがあれば、融資担当者も助かります。
ホームページを作っても仕事は来ない?
売上だけではない効果
ホームページを作成しても、すぐに新規の仕事が来るとは限りません。仕事がホームページ開設によってどんどん入ってくるようになれば良いのですが、ホームページの効果は、売上だけではありません。
もし、仕入先を増やそうとしたり、資金調達しようとして金融機関に問い合わせたとき、あなたの会社を知らない相手の担当者ははじめに何をするでしょうか?
きっと相手は、相談の電話やメールを受けた後、会社のホームページがあるかどうかを検索して、どんな会社なのかを調べようとするはずです。
その時に、ネットを検索しても会社の名前が全く出てこなかったらどうでしょうか?
ちょっと信用できないかも、、、と会社のイメージは良くないはずです。
ホームページはお店の看板と同じ
飲食店で看板を掲げていないお店がないのと同じように、自社のホームページは、店舗の看板と同じと言っても過言ではありません。
ホームページがある事で、この会社名で実際に事業を行っているという事を外部の人に伝える事ができるのです。
また、文章や言葉で伝えるよりも、商品の写真やお店の写真があれば、どんな事業をしているのかが一目瞭然です。こんな事でも銀行内での説明に役立つ事になるのです。
最近では、ホームページ作成も簡単なものであれば、数万円から引き受けてくれる業者もあります。一昔前のように、ホームページ作成に数十万~100万円以上という事はありませんし、月々のランニングコストもレンタルサーバー代で月千円程度からあります。
既にホームページがあるとしても、会社が何をやっているかわかりやすいホームページになっているか、改めて見直していただいても良いのではないでしょうか。