最近は資産運用が盛んに行われている印象を受けます。
新型コロナウイルスによって、収入が減ってしまった人や職を無くしてしまわれた方のニュースを目にする機会も多く、そうじゃない方に至っても老後やもしもの為に少しでも資産を増やしておこうと考える人が増えてきたということだと思います。
ただ一言に資産運用、節税対策と言っても星の数ほどありますので、本日は要点を絞ってお話をしていこうと思います。
※今回は企業様向けというよりも一般個人様向けの内容になっています。
まず、近年日本において資産運用等が認知されてきたきっかけについてご説明していきます。
もちろん、これだけが理由ではないですしこの前から老後について意識して生活をされてきた方もいらっしゃると思いますが、一つのきっかけとして令和元年5月22日金融審議会市場ワーキンググループにて「高齢社会における資産形成管理」報告書(案)
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf
というものが出されました。
この「高齢社会における資産形成管理」報告書(案)を大まかにご説明すると以下3点に集約されます。
①このままいくと年金だけでは満足な生活水準に届かない可能性がある。
②老後は年金や退職金に頼らずに国民が自助努力をして欲しい。
③長生きしたいなら投資などで資産運用して2000万円貯金して欲しい (これがいわゆる老後2000万円問題と言います)。
この老後2,000万円問題は当時かなり大きく取り上げられ話題になりましたね。
実際にお読みいただければわかりますが、この報告書の中でもiDeCoやNISAなどの有用性といています。
このことから国としてこれらを推奨しそこから資産運用や節税に対する意識というものが大きくなり、iDeCoやNISAなどの認知度もより一層高くなりました。
この「高齢社会における資産形成管理」報告書(案)の目的の一つは資産の構築を行い、老後安定した生活を確立することです。
少し偏った考え方になるかもしれませんが、財産構築の為の基本的な考え方以下のようになるかと思います。
①毎月の生活費等の見直しをしてムダをなくし支出を減らす。
②投資のみで生活するのは至難の業なので、労働収入を増やす。
③同時に副業や投資について勉強し、情報収集に励む。
④本業や副業の収入を原資として不労収入の獲得にチャレンジする。
⑤その不労収入と従来の労働収入を原資として次の投資を行う。
※稼げたとしても消費・浪費はせず投資を優先する。
⑥、②③④⑤を繰り返しながら節税をやっていく。
基本的にはまず、働いてまとまった資産を作りそのお金でさらにお金を増やす方法にチャレンジしていくというのが戦略としては最も安全な資産運用の方法ではないでしょうか。
次回は最近よく耳にするiDeCoについて分かりやすく説明をしていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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